山行報告1989年
1月22日(日) 経ヶ岳(633m) 天 候: 快晴 山 域: 丹沢 地 形 図: 上溝 標 高 差: 535m コ ー ス: 小田急線本厚木駅からバス、原氏河原から徒歩、松石寺、高取山、華厳山、経ヶ岳、法華林道、 半蔵坊からバスで本厚木駅 歩 程: 3時間55分 参加人員: 視覚障害者10名、晴眼者23名、計33名 感 想: 年間計画を変更しての山行も泥濘の急登は登り辛く、こんなにシンドイなら変更すべきでなかったと反省したが 後の祭。でも途中で見た紫色のスミレの花が可憐で”やっぱし、こっちがいいんだわい”と強引に思い直した。 2月19日(日) 城峰山(1,038m) 天 候: 快晴 山 域: 秩父 地 形 図: 万場、鬼石 標 高 差: 238m コ ー ス: 西武線秩父駅からタクシー、太田部峠入口から徒歩、城峰神社、山頂、西門平からバスで秩父駅 歩 程: 2時間45分 参加人員: 視覚障害者13名、晴眼者23名、計33名 感 想: 登山道は「関東ふれあいの道」になっていて、実に良く整備されたすばらしい道で、終始腐葉土を踏むような心地 良い弾力を足裏に感じ、「足で見た」城峰山は19の乙女の柔肌のようななんとも頼もしい足触りでした。 3月26日(日) 高川山(975m) 天 候: 晴 山 域: 中央沿線 地 形 図: 大月、都留 標 高 差: 522m コ ー ス: JR初狩駅から徒歩、三界万霊寺、登山口、天狗岩、高川山、中谷・古宿分岐、中谷、富士急田野倉駅 歩 程: 3時間30分 参加人員: 視覚障害者18名、晴眼者23名、計41名 感 想: 山道が整備され悪路を通らずに登頂出来るようになって歩き易い。山頂はすこぶるつきの快晴で、間近くの 三ツ峠を踏まえてセルリアンブルーの天海にくっきりと浮かぶ銀白に輝く富士山は絶景である。 5月28日(日) 三頭山(1,531m) 天 候: 晴れのち雷雨 山 域: 奥多摩 地 形 図: 奥多摩湖、猪丸 標 高 差: 1000m コ ー ス: JR奥多摩駅からバス、峰谷橋から徒歩、イヨ山、ヌカザス山、三頭山東峰、避難小屋、三頭の大滝、有料道路、 数馬からバスで武蔵五日市駅 歩 程: 6時間 参加人員: 視覚障害者9名、晴眼者28名、計37名 感 想: 朝の天気は良く、ドラム缶橋も濡れずに渡れたが、昼食後きついツネ泣き峠の急登を登り、頂上に着いた時には 完全に曇り。コースを変えて下って、有料道路へ出た時には雷雨となってバス停まで雨中の行進となりました。 6月18日(日) 大山三峰山(934m) 天 候: 小雨 山 域: 丹沢 地 形 図: 厚木、大山 標 高 差: 770m コ ー ス: 小田急線本厚木駅からバス、煤ヶ谷から徒歩、物見峠分岐、山の神、三峰山、不動尻キャンプ場、 広沢寺温泉入口からバス、厚木リハビリテーションセンター乗り換えで本厚木駅 歩 程: 7時間 参加人員: 視覚障害者12名、晴眼者22名、計34名 感 想: 幸い軽傷で済んだとは言え、今回2件の転落事故があったことは、これからの山行に役立てる意味でも、原因・ 対策を充分に話し合い、その上で自分達一人一人の自覚を高めて貰えば良いな、と思いました。 7月16日(日) 二十六夜山(971m) 天 候: 雨 山 域: 道志山塊 地 形 図: 大室山 標 高 差: 471m コ ー ス: JR上野原駅からバス、浜沢、高金キャンプ場、東屋、二十六夜山、尾崎からバスで上野原駅 歩 程: 3時間 参加人員: 視覚障害者19名、晴眼者20名、計39名 感 想: 天気は生憎の終日雨。山道はヤブ、ヤブ……。手探り、足探りでヤブに打たれ、滑って転び、しずくを滴らせ つつひたすら歩く。慰めは露に光るオカトラノオの白、ギボウシの紫、アザミ・ホタルブクロの薄紅。 道らしき様相の無い茂みに向かって足を踏み込むのは、不安に加えて爽快でもありました。 8月19日(土)〜20日(日) 「大阪かざぐるま」と合同山行 茅ヶ岳(1,704m) 天 候: 19日 晴 20日 曇りのち晴 山 域: 奥秩父 地 形 図: 茅ヶ岳 標 高 差: 734m コ ー ス: 19日 新宿から車に分乗昇仙峡(泊) 20日 昇仙峡から車、登山口、深田久弥記念碑公園、女岩、鞍部、茅ヶ岳、金ヶ岳、東大宇宙研究所から 車で新宿 歩 程: 参加人員: 視覚障害者21名(六つ星13、かざぐるま8)、晴眼者44名(28、16)、計65名(41、24) 感 想: 初日の交流会は星空の下、飲めや歌えやの大騒ぎ(?)で互いに交流を深めたが、「かざぐるま」は芸人が多く、 六つ星は押されぎみ。 2日目、日差しが強く、足場も悪く歩きにくい道の連続であったが、頂上での賑やかな昼食で疲れも吹っ飛ぶ。 ただ360度の展望を皆さんにお見せ出来ず残念。全員無事ゴールイン後、東京・大阪入り乱れて握手を交わす。 皆晴れ晴れと笑っていた。 9月22日(金)〜24日(日) 鼻曲山(1,655m) 天 候: 雨後晴 山 域: 上信国境 地 形 図: 軽井沢 標 高 差: 455m コ ー ス: 22日 新宿からバス、鼻曲山登山口熊野神社(仮眠) 23日 登山口、鼻曲山、長日向からバスで中村山荘(泊) 24日 山荘周辺散策、中村山荘からバスで新宿 歩 程: 参加人員: 視覚障害者12名、晴眼者14名、計26名 感 想: 現地に着くと大雨がすっかり上がり、テント設営に支障がなくなっていた。山頂の展望は浅間山を中心に見事な パノラマであった。朝の散策で手に触れた秋真っ盛りの高原の植物達が今も印象に残っている。 10月22日(日) 石老山(694m) 天 候: 曇り一時小雨 山 域: 中央沿線 地 形 図: 与瀬、青野原 標 高 差: 444m コ ー ス: JR相模湖駅からバス、相模湖病院から徒歩、顕鏡寺、融合見晴台、石老山、大明神展望台、キャンプ場、 渡船場(船)、相模湖駅 歩 程: 4時間15分 参加人員: 視覚障害者20名、晴眼者25名、計45名(内会員外8名) 感 想: 皆さんの速さに驚き、楽しそうに登っている姿に感動し、「私はこんな素敵な仲間のひとりよ」と、他の人達に 誇りたい気分だった。皆暖かくて楽しくて、病み付きになりそう。そのために足腰を鍛えよう!(初参加の女性) 親しみ易くて、優しく温かい人ばかりだし、(年齢は違うけど)友達が増えた感じ。視野が広がった気がする。 他人の役に立てているって満足感はすごい。それでいて辛いことが無い。(初参加の高校1年生) 11月26日(日) 高柄山(733m) 天 候: 晴 山 域: 中央沿線 地 形 図: 上野原 標 高 差: 483m コ ー ス: JR四方津駅から徒歩、大地峠、高柄山前山、高柄山、矢ノ根峠、上野原駅 歩 程: 5時間30分 参加人員: 視覚障害者15名、晴眼者20名、計35名 感 想: 細い道で片側が切れ大きなカーブの所で、2人の滑落者が出た。地盤が柔らかく、木の葉が割りに多かったので怪 我も無く無事に過ぎたのは良かったが、改めて注意を喚起しないと大きな事故に繋がり兼ねないと心配される。 12月17日(日) 二子山(882m) 天 候: 晴 山 域: 奥武蔵 地 形 図: 正丸峠 標 高 差: 576m コ ー ス: 西武線芦ヶ久保駅から徒歩、浜ノ沢、雌山、雄山、雌山、浅間神社、浜ノ沢、芦ヶ久保(納山会)、芦ヶ久保駅 歩 程: 3時間30分 参加人員: 視覚障害者22名、晴眼者37名、計59名 感 想: 殆ど人に会うことも無く、鳥の声も聞こえない静かな冬の山道を、落ち葉を踏みしめ、霜柱の感触を確かめなが ら登った。納山会は有志による餅つき、バーベキューを囲んでの飲み会と盛り上がり盛況のうちに幕を閉じた。山行へ戻る