2022年6月 定例山行報告

六つ星山の会40周年記念登山
丹沢・岳ノ台(ソフトコース)、丹沢・大山(ハードコース) : 6月12日(日)

天候:晴れ〜曇り、一時雷雨

参加:54名(視覚障害者23名,健常者31名)

◇ソフトコース

参加:21名(視覚障害者10名,健常者11名)

コースタイム概略 : 
秦野駅(9:04)→(9:45)ヤビツ峠(10:15)・・・(10:50)菩提峠(11:05)・・・岳ノ台(昼食、12:15〜13:00)・・・(14:20)ヤビツ峠(集合写真・セレモニー、14:35〜14:50)・・・(16:20)蓑毛(16:35)→秦野駅(16:55)

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◆4班 丘を登る◆ ◆4班 岳ノ台に到着◆
◆5班 準備体操◆ ◆5班 林の中を行く◆
会の「40周年記念登山」ソフトコース(ヤビツ峠から岳ノ台)に参加しました。
山行の前日は、雨天中止と聞いていましたので、何度も天気予報を確かめながら中止連絡をやきもきしながら待ちました。正午を過ぎても連絡がないので、予定通り実施されることを知りました。
もう数年山に登っていないので、雨具もザックカバーやスパッツもどこにしまったか?探し回ってどうにかこうにか雨対策の準備ができました。
山行当日の朝、集合の秦野駅に着くと、六つ星の仲間がいっぱいいるのに驚きました。コロナ明けでもあり、事前に参加希望者が少ないと聞いていたので、地味な記念山行を予想していたからです。
ソフトコースは総勢21名のメンバーで2班に分かれヤビツ峠からそれほど遠くない岳ノ台をめぐる周遊コースでした。 行程のほとんどが杉林の中の整備された丸太道をゆっくり歩くものでした。
懸念された雨も、午前中までは持ってくれて、目的地の岳ノ台まで、うぐいすのさえずりを聞きながらのカヤト歩きはとても快適でした。
私自身、どうしてこんなに心地よいのだろうかと思いつつ、「ヤマはいいなあ!」と心の中で叫んでいたら、サポーターのHさんが「やっぱり山はいいよ!」と感嘆の声を漏らしていました。なーんだ二人で同じことを感じていたんだ!相槌を打ちながら心の中で苦笑してしまいました。
岳ノ台で昼食休憩を取り、写真撮影、展望台ではあいにくの空模様で見える山も限られてはいますが、丹沢の山並みを説明してもらった後、ヤビツ峠に下山しました。
下山途中から本格的な雨に会いましたが、ヤビツ峠に下山後は小雨になり、ハードコースの人たちと合流して、総勢54名が集結し、無事記念イベントがおこなわれました。
小雨の中、葛貫会長と会の設立者である松本さんの挨拶がありました。話の内容までは聞き取れませんでしたが、多くの会員に囲まれた松本さんの喜びが伝わってきます。 会の草創期から視覚障碍者会員として在籍していた私にとっても会が40年続いたことは松本さんとは立場は異なりますが大きな喜びでした。
私は六つ星から本当に多くのものをいただきました。登山という趣味と健康、数多くの山の思い出、今は健常会員を手本にして、私にもできるボランティア活動を模索しています。(皆さんのようにはなかなかできないですが)
会の運営を担う役員、山行担当者の苦労を私は知っています。これからも大変かも知れません。また表に出ず陰で六つ星を支えてくれている方々も知っています。 すでに退会された方々、中には鬼籍に入られた人もいます。その方々を含め、六つ星を40年間支えてくれた全ての人たちに感謝しながら慶びたいと思います。
本当にありがとうございました。 (H.M 記)
◆ソフトコース集合写真◆ ◆ヤビツ峠で全員集合写真◆

◇ハードコース

参加: 33名(視覚障害者13名,健常者20名)

コースタイム概略 : 
秦野駅(9:04)→(9:45)ヤビツ峠(10:05)・・・春岳山付近(10:50)・・・大山(昼食、12:00〜12:40)・・・春岳山付近(13:40)・・・(14:25)ヤビツ峠(集合写真・セレモニー、14:35〜14:50)・・・(16:10)蓑毛(16:35)→秦野駅(16:55)

◆1班 出発前に勢ぞろい◆ ◆1班 溝になった登山道を行く◆
◆2班 岩場を登る◆ ◆2班 桟道を行く◆
雨降り信仰の大山は、古くから信仰登山が行われてきた。総勢54 名の参加者で、ハードコースとソフトコースの2つに分けた。私はハードコースに入り3班に分けたメンバーと登ります。
ヤビツ峠バス停から登山道に入り、幅の狭い階段を上ります。しばらく尾根筋を登ると道標があり、ここでコースを右へと変える。わー山並みが美しい、木漏れ日が暖かい。 さらに進んでいくと、狭い木道があり、ストックを木道の端に滑らせながら、落ちないように歩き、鎖をつかまって登ったり、大きな岩と岩の間の狭い所、足をぶつけないように注意したり、木につかまってよじ登ったり、山頂近くの鳥居をくぐり大山にたどりついた。
山頂でお昼を頂きながら、光り輝く青空は40周年を祝しているようです。 全員で写真撮影をしました。
下りはピストンで、40分ぐらい歩いていると、大雨と雷が鳴りだし雨具を着ました。 急いでヤビツ峠バス停まで行くと雨も止んで、セレモニーも無事に終わりました。
ヤビツバス停から、柏木新道に向かい、片側が斜面になっているので、サポーターの後ろを注意して石ころや根っこをさけながら歩きます。
まもなくすると車道に出て、川沿いをのんびり歩いていると、私のサポートのYさんが(キャー)と悲鳴をあげて、私の手を放してしまい私はなにが起きたのかわからず、周りの人にサポートして下さいと呼びかけました。 Yさんの話では、指にヒルがとまっていてこわかったとの事です。
蓑毛につくと、Hさんがスパッツをはずし、たくさんのヒルに驚いて、塩を振りかけていました。わたしの、スパッツや靴の中、靴下から体全体を見て頂いたら、ヒルが、3、4匹出てきました。 バスに乗ると私の手の指にヒルが1匹いて血が流れていたので、塩を振りかけて頂きました。予想に反して、ヒルがたくさんいたので、この梅雨時は要注意です。
40周年記念山行の役員の方、サポートの皆様、ありがとうございました。 (K.A 記)
◆3班 岩場交じりの急坂を登る◆ ◆3班 見晴の良い所で休憩◆
◆ハードコース昼食休憩◆ ◆ハードコース集合写真◆