「触地図の世界へようこそ」 1

触地図作成グループ




  触って読む地図って何?
  どうやって作るの?本当に分かるの?…
  そんな疑問にお答えしましょう。


 最初に   「視覚障害者と地図」

 視覚障害者がどの程度地図を理解するのか、私にはわかりませんでした。ただ山に登るためには、地図を読んで頭に 入れてから行動しなければ危険だという思いが強くあったので、一緒に山へ行く視覚障害者にも地図に触れて少しでも その山のことを知ってほしかったのです。
 バス停から登山口まで、登り始めてからはどのようなポイントを通過して、頂上は標高何m、下山はどの方向で、どん な所を通って、何と言うバス停までなど。そして余裕があれば近辺の地形も。
 勿論、触地図作成の技術があってのことです。なるべく分かりやすく表示していきたいと思っています。


まず 始めに、
1. 触地図製作の流れ    
   @ 第一段階  下図を作る。
   A 第二段階  原図を作る。
   B 第三段階  原図から触地図を作り完成。
  の説明をします。

次に
2. これまでの問題点 をあげてみましょう。

3. これからの展望 も考えてみたいと思います。
触地図の作成風景の写真
触地図作成風景

  3回シリーズでお送りします。触地図の仕組みを理解されて、実際に触っていただければ、
  もうあなたは「地図が読めないX」なんていわれない?


 1. 触地図作成の流れ
   今回は概念を説明します。

   @ 第一段階
     月例山行担当者から寄せられた墨字地図のコピーと山行案内をもとに、
     コースの概要を簡潔に示した下図を作る。

   A 第二段階
     下図にいろいろな材料(針金やボール紙等)を使って、線(山稜、登山道、鉄道、道路等)や
     印(山頂、峠、駅、 バス停、登山口、寺院等)を付け、地名や説明文字を点字で打ったものを
     貼り付け原図とする。

原図作成風景の写真 左に墨字の地図と右に触地図の原図を並べた写真
原図の作成風景左が墨字の地図 右が触地図の原図


  B 第三段階
     原図をサーモフォームにかけてコピーをとる。
     触地図完成。



  次回は、@〜Bの内容を詳しくお話します。

  <触地図の世界へようこそ2> へ続く

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